カンボジア初の社債上場 小口金融大手が約34億円 – 日本経済新聞

Home » 起業・独立 » 個人事業 » カンボジア初の社債上場 小口金融大手が約34億円 – 日本経済新聞
個人事業, 起業・独立 コメントはまだありません



【ハノイ=大西智也】カンボジアで社債市場が動き出した。マイクロファイナンス(小口金融)大手のハッタ・カクセカー(HKL、プノンペン市)は5日、同国で初めて社債を上場した。発行総額は1200億リエル(約34億円)で農家などへの融資資金に充当する。カンボジアは投資文化が未成熟で企業の資金調達手段が乏しかったが、社債上場の実現は証券市場活性化の一歩となりそうだ。



社債上場を祝うHKLやカンボジア証券取引所の関係者ら(5日、プノンペン)

HKLは三菱UFJ銀行傘下のタイ・アユタヤ銀行の完全子会社で、カンボジアのマイクロファイナンス機関の貸高残高で3位となっている。社債の発行期間は3年。HKLの社債は同日、カンボジア証券取引所に上場し、世界銀行グループの国際金融公社(IFC)や地元金融機関などが購入した。

主幹事はSBIホールディングス傘下でカンボジアで事業展開するSBIロイヤル証券が務めた。従来、カンボジアでは中央銀行が推奨する現地通貨建てで、1年を超えるまとまった資金を調達できる手段はなかったという。HKLは調達資金を農家や個人事業主向けの融資に振り向ける。

カンボジア証券取引所は2012年設立。設立から6年以上経過しているが、上場企業はカンボジア南部の国際港湾を運営するシアヌークビル港湾公社など5銘柄にとどまる。銘柄不足で取引や株価が低迷し、新たな上場や社債発行が起きにくいという悪循環が続いている。

カンボジアの企業の資金調達方法は銀行からの融資が一般的。現地報道などによると、ほかにも複数の現地企業が社債発行を検討しているもようだ。証券市場からの資金調達手段が増えれば、カンボジア経済発展の後押しになりそうだ。

一方、カンボジアの金融機関を巡っては、銀行がプノンペンなどの大都市圏での融資に重点を置いており、農村部では銀行口座を持つ国民は少ない。マイクロファイナンス機関は村単位に拠点を構え一部は預金を扱うなど農村部では事実上、銀行の役割を果たしている。



コメントを残す