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2018年上半期資金調達額上位スタートアップの業績は?

スタートアップの資金調達額は右肩上がり

スタートアップへの投資が加速しています。国内成長産業領域の企業分析などを行うSTARTUP DBによると、2017年の資金調達額は前年比21.7%増の2791億円。2018年は4000億円に近い水準まで伸びる見込みです。上半期で調達総額は1732億円となりました。LINEやKDDI、伊藤忠商事、CCC、トヨタ自動車など、事業会社が資金を投じる構図ができました。裏を返せば、自社で新規事業を育てるよりも、スタートアップ企業に投資をして、M&Aによる取り込みを狙う大企業が次々と出てきたことを示しています。宇宙開発やロボット、AIなど、5年後、10年後の未来を見越した最先端企業へと活発に資金が流入しています。そうした企業が、目先の売上や利益を追わない姿勢はわかります。それでも、気になる各社の懐事情。2018年上半期の資金調達上位のスタートアップの業績を調べてみました。

Japan Taxi
配車アプリ「Japan Taxi」は550万ダウンロードを突破

日本生まれのタクシー配車アプリが75億円を調達

2018年スタートアップ資金調達状況はこんな感じです。

企業名 調達金額 事業内容
カカオジャパン 100億円 韓国生まれのアプリ「カカオトーク」の企画・運営とマンガアプリを提供
Japan Taxi 75億円 日本交通の子会社。タクシー配車アプリ「Japan Taxi」を提供
FOLIO 70億円 「VR」「京都」などのテーマを選ぶだけで、分散投資をするサービス「FOLIO」の開発・運営
お金のデザイン 59億円 投資ロボアドバイザー「THEO」による資産運用サービス
ウェルスナビ 45億円 国際分散投資を行うロボアドバイザー「Wealth Navi」の運営
ABEJA 42.5億円 小売店に向けたビッグデータの解析、IoTの推進
dely 33.5億円 レシピ動画「クラシル」の企画・運営
エブリー 30億円 レシピ動画「デリッシュキッチン」の企画・運営
ティアフォー 30億円 「Autoware」による自動運転システムの開発
プレイド 27億円 マーケティングツール「KARTE」の開発・運営

資料:STARTUP DB「2018年上半期資金調達金額ランキングTOP10」

カカオトークが100億円という巨額の調達を行っています。投資をしているのは韓国本社のKakao Corpとカカオ資本のPodotree社。つまり、日本での事業を急加速させるために、多額の資金を投じているのです。カカオトークは、アジア圏でLINEに次いで使われているメッセージアプリ。月間アクティブユーザーは4900万人。LINEが7500万人です。一つの端末で複数アカウントを使用できる利便性の高さでLINEとの差別化を図っています。

FOLIO、お金のデザイン、ウェルスナビといった、投資用ロボを活用して資産運用を行う事業領域に多額の資金が流れています。そのほか、ヤフーが連結子会社化した「クラシル」のdely、KDDIの出資比率が20%弱となった「デリッシュキッチン」のエブリーのレシピ系動画が盛り上がりを見せました。

では、各社の業績を見ていきましょう。官報の決算公告などを参考にしていますので、非公開企業は除きます。まずは直近の決算の比較です。

企業名 純利益 利益剰余金
Japan Taxi 41期(2017年5月31日) ▲1億1625万円 ▲1869万円
FOLIO 3期(2018年3月31日) ▲8億3478万円 ▲10億8158万円
お金のデザイン 5期(2018年3月31日) ▲26億1100万円 ▲39億5900万円
ウェルスナビ 3期(2017年12月31日) ▲7億7638万円 ▲7億7638万円
ABEJA 4期(2017年8月31日) ▲1億3853万円 ▲2億5544万円
dely 3期(2017年10月31日) ▲30億6700万円
エブリー 2期(2017年6月30日) ▲23億1569万円 ▲24億799万円
ティアフォー 2期(2017年9月30日) ▲3860万円 ▲4176万円
プレイド 6期(2017年9月30日) ▲4900万円 ▲4億9900万円

まあ、そうですよね。スタートアップは瞬発力が重要。創業して間もないころから黒字化を目指すよりは、資金を調達して人や設備を強化し、サービスを短期間で多くのユーザーに届けることが使命です。3期目くらいまでは、黒字化できなくて当たり前と言われています。ましてや、2018年上半期に大型の資金調達をしているので、ちょうど成長期に入ったタイミング。この先2~5年先の成熟期に向けて力をためている時期でもあります。マネーフォワードのように赤字上場した企業もあり、投資家のスタートアップに対する見方も変わってきました。問題は、赤字の良し悪しです。



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