「銀座ソニーパーク」開業、ブランド発信 実験場 – 日本経済新聞

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 ソニーは9日、東京・銀座の数寄屋橋交差点にある旧ソニービル銀座の跡地に、公園をコンセプトにした「銀座ソニーパーク」を開いた。東京五輪が開催される2020年秋までの期間限定だが、ソニーは「ブランドコミュニケーション」の実験場としての役割を期待する。その後に建設する「新ソニービル」は22年開業を予定し、新しい情報発信拠点のあり方を模索する。



オープニングイベントでノリノリのソニー平井一夫会長(9日、東京・銀座)=岩戸寿撮影

 「皆さんに愛してもらえるような銀座の新しいスポットにしたい」――。ソニーの平井一夫会長は9日正午、銀座ソニーパークの地下3階で、こう宣言した。

 平井氏が4月に社長から会長に退いて以降、公の場に出るのは初めて。人気スカバンド「東京スカパラダイスオーケストラ」の演奏にリズムを取るなど、終始上機嫌な様子でオープニングイベントを盛り上げた。

 銀座の一等地にある銀座ソニーパークの最大の特徴は、地上にビルがないこと。地下ではビールや軽食などを販売するが、地上にあるのは植物などを展示・販売する「公園」とポップアップストアだけだ。

 平井会長は「どうソニーらしく建て替えるか。公園にすることは色々ハードルあったが、全部クリアして、いい仕事をしてもらった」と話す。

 坪1億円を超える場所もある銀座で民間企業が公園を開くのは、採算を度外視していると言える。銀座ソニーパークを運営するソニー企業(東京・中央)の永野大輔社長は、東京五輪に向けて都内各地で再開発が進むなか、「公園として開放するのは、ソニーの懐の深さ」と説明する。

 「いいね。ソニーらしい」。永野氏らに公園案を持ち込まれた平井氏は、即答した。地下フロアも従来のように店で埋めるのではなく、「余白」を重視する。様々な企業などと組み、イベントなどを通じて新しいブランドコミュニケーションのあり方を試す。「やり切ったな、と平井会長にも言われる」(永野氏)

 永野氏は挑戦的な取り組みを通じ「『俺も私も』と面白いチャレンジをするソニーの社員が増えるきっかけになればいい」と話す。刺激を受けた社員の挑戦が実を結んだ時が、建て替えプロジェクトの完結とも言えるだろう。(岩戸寿)



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