若者が集える場所に 豊岡でカフェ開業相次ぐ – 神戸新聞

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 兵庫県豊岡市にUターンした若者らが今春、市内の2カ所にそれぞれカフェを開いた。高齢化が進むふるさとで、「都会に出なくても、若者が集い、楽しめる場を作りたい」と願う若い世代。夢の実現に向けて新たな一歩を踏み出した。(阿部江利)



■バイクのガレージをカフェに改装 「AKカフェ」開業

 豊岡市出石町福住では4月、バイクのガレージを改装した「AKカフェ」が開業した。進学で東京に出ていた鍵井瑞希さん(20)が帰郷し、父淳志さん(51)の「小さな喫茶店を開きたい」という夢を、一緒にかなえた。父娘は「スポーツバーやカフェなど、都会で楽しめる場が地元に少なく、若者が離れていく。だからそういった場所を作りながら、帰ってくる若者を待ちたい」と声をそろえる。

 淳志さんは同地区で生まれ育った。京懐石料理の修業のため十数年地元を離れ、帰郷後は接客業や福祉の仕事などに携わってきた。瑞希さんは、東京や米国・シアトルのカフェを見て歩き、神戸のバーなどで働きながら、修行を積んでいた。Uターンした動機について、「都会の方が好きだが、父の夢も知っていたし、やるなら本気でと思って」と笑う。

 家にあったガレージは、約6メートル四方。カフェにすると30席程度を設けられた。親子連れでも使いやすいよう、広いトイレや子供用テーブルセットを備え、淳志さん自慢の米国製バイク、1948年産「ハーレーダビッドソン」も展示した。料理は地元の農家やパン店とも協力して開発。地域の食材にこだわり、千円前後のランチプレートなどを出す。

 既に結婚式の2次会やサッカーのパブリックビューイングにも使われ、赤ちゃん連れから90代まで、幅広い年代が訪れている。瑞希さんは「世代に応じた接客を心がけている。また来たいと思ってもらえるお店にしたい」と話す。月曜定休。午前10時~午後5時。同店TEL0796・52・6436

■築200年近い実家を改築 古民家カフェ「MANATEA」開業

 豊岡市法花寺では今年5月末、同地区出身の森真奈美さん(31)が「MANATEA(マナティー)」を開いた。築200年近い実家を建築業の父に改築してもらい、窓から見える緑の美しい景観と、森さん手作りのケーキが楽しめる古民家カフェとして生まれ変わらせた。

 料理好きの母の影響で、物心ついた時から料理に興味を持ったという森さん。専門学校に進学して調理を学び、10年ほど大阪のイタリア料理店やカフェで働いた。帰郷したのは約5年前。ケーキ店勤務を経て、今回自分の店を構えた。

 店は「手作りケーキで、ゆっくり、ほっこりしてもらう」のがコンセプト。コウノトリ育む農法で作った米粉を使ったシフォンケーキやチーズタルト、豆からひいたコーヒーなどを、400円前後で提供する。

 「まずは地元の方に愛される店でありたい」と力を込める森さん。地元での開業について、「都会とは真逆だが、せかせかしていなくて落ち着ける。コウノトリの郷公園など観光地も近く、私が好きだなと思うこの風景を、いろんな人にも好きになってほしい」と話す。

 全24席。午前10時~午後5時。日曜と第2・第4月曜定休。同店TEL0796・20・7435



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