2カ月間で3700万円の資金調達を成功させた若きオーナーソムリエとは? – GQ JAPAN

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2カ月間で3700万円の資金調達を成功させた若きオーナーソムリエとは?

オーナーソムリエの野口良介さん。「飲食業界は給与水準が低く、ITやコンサルの方が圧倒的に利益が出ます。でも、この店を皮切りに飲食でも稼げるという結果を出すことで、集まってきたシェフやスタッフに報いたいし、飲食業界で後に続く人が増えればと考えています」

アルバイトからはじまった飲食業界への道

2018年4月にオープンしたモダンガストロノミー・レストラン&バー「sanmi」は、クラウドファンディングサイト「Makuake」で約3700万円を調達し、大きな注目を集めた。

その仕掛け人であるオーナーソムリエの野口良介さんとは、どのような人物なのだろうか?

野口さんは1990年生まれで、現在27歳だ。彼が10歳のとき、野口さんの父はバブル崩壊によって経営していた飲食店のほとんどを失い、2億円の借金を背負った。「飲食店経営は恐ろしい」と思ったものの、気づけば野口さん自身も飲食店業界の世界に興味を持つようになっていたという。

明治大学在学中の野口さんは当初、卒業後の進路として飲食関係ではない就職を考えていた。だが、就職準備のために原宿にある高級和食店でのアルバイトをはじめた。就職活動ではコミュニケーション能力が必須であり、飲食店なら客とのやりとりなどを通して身に付けられると思ったからだ。

このアルバイトで“人生を変える”出来事に遭遇する。大学3年のときである。

「お客さんがジョルジュルーミエ作 シャンボールミュジニー2004のワインをお店に持ち込み、僕もいただいたんです。実はサークルのコンパでよく赤ワインを一気飲みさせられた辛い経験からワインが大っ嫌い! だったんです。でも、そのワインを飲んであまりの美味しさに衝撃を受けました」

もっとワインを知りたいと思い、すぐにワインスクールに通いはじめて猛勉強をスタートする。そこで、ある投資家との出会いがあり、大学を休学して飲食関係のイベントやコンサルティングを行う会社を設立した。休学も会社設立も、両親には事後報告だったという。

「大学時代に起業すれば、失敗しても就職すればいいだけのこと。学生アルバイトの定番といえば飲食関係ですが、かといって飲食業界への就職は人気なく、反対されるほどでした。でも、飲食業界は僕にとって一番身近であり、むしろアーティスティックな分野だと思ったんです」

レストランであれば空間を造り、洗練されたサービスのなか、未知の料理を五感で味わってもらえる。実店舗をいくつも展開するだけでなく、店自体をブランド化してオリジナル商品をインターネットで販売したり、店でのノウハウをコンサルティング業に生かすことだってできる。野口さんは飲食業界に限りない可能性と魅力を感じ、そこで革新的な挑戦をしたいと考えるようになった。

野口さんが今回、クラウドファンディングを利用したのも、単なる資金調達のためではないという。



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