【アマゾン】急成長を続ける理由 – M&A Online

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昨年、一人の男が、フォーブス誌が公表している世界長者番付で史上7人目の首位に躍り出た。アマゾンドットコムのCEO、ジェフ・ベゾス氏だ。アマゾンは1994年に同氏により設立されて以来、わずか23年で売上高約1,800億ドル(約19兆円)という超巨大企業に成長しており、しかもその成長は今なお衰えることを知らない。なぜ、超巨大企業がこれほどの驚異的な成長を続けることができるのだろうか。その答えを探るべく、公表されているアマゾンの財務資料を分析してみた。



キャッシュ項目を最優先に開示

まず、アマゾンの財務諸表は、珍しいことに「キャッシュ・フロー計算書→損益計算書→貸借対照表」という順で開示されている。さらに、Q4 2017 Financial Results Conference Call Slidesにおいても、フリーキャッシュ・フローのスライドから説明が始まっていることから、アマゾンはキャッシュ項目を重視していることがうかがえる。

事実、アマゾンのAnnual Report上も、「Our financial focus is on long-term, sustainable growth in free cash flows.」という記載がある。また、「売掛金+棚卸資産-買掛金」で簡便的に運転資本を算出するとマイナス約54億ドルとなるにも関わらず、総資産の約15.6%にあたる約205億ドルも現預金が計上されていることから、かなり余裕をもったキャッシュ水準を維持していると考えられる。

「International」セグメントは赤字が続く

一方、業績はどうなっているだろうか。セグメント別の業績を見ると、意外なことに安定的に利益を出しているのはAWS(アマゾンのクラウドサービス)セグメントだけであることがわかる。それ以外のNorth Americaセグメントも利益率が低く、Internationalセグメントに至っては継続的に赤字となっている。

 (Source:Amazon_Q4 2017 Financial Results)

また、アマゾンが公表しているFY16のAnnual Reportには、以下のような記述がある。

(Source:Amazon_2016 Annual Report)

ここでは、今後も海外での事業を拡大していく計画だが、海外での事業経験がまだ浅くて市場参入のメリットを得られないため、持続的に利益を得るのは困難である旨が述べられている。謙虚なのか弱気なのかは分からないが、アマゾン自身も海外事業が儲からないことについては自認しているようだ。



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