田辺を好きになるパン屋「焼きたてぱんD’oh!」店主 浅賀由貴乃さん 農家とコラボ、交流拠点に /和歌山 – 毎日新聞

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田辺を好きになるパン屋「焼きたてぱんD’oh!」店主の浅賀由貴乃さん=和歌山県田辺市湊で、藤田宰司撮影



 <輝集(きしゅう)人>



浅賀由貴乃さん(27)

 「田辺を好きになるパン屋」をコンセプトにした「焼きたてぱんD’oh!(ドウ)」を今年2月、田辺市湊の田辺駅前商店街に開いた。地元産品を使った「コラボぱん」など90種類近くが並ぶ店内は、地域の魅力を伝え、人に集まってもらうための工夫や仕掛けがあふれている。

 小学1年から田辺で暮らしている。高校卒業後は豪州留学などで英語を身につけ、TESOL(英語を母語としない人を対象とした英語教授法)の資格も取得した。23歳から学習塾で中学生に英語を教える傍ら、以前から気に入っていたパン屋でも働かせてもらい、忙しいながらも楽しい日々を過ごしてきた。

 「まちに強い思い入れがあったわけではなく、パン屋になるのが夢だったわけでもなかった」。ところが、昨年8月、たなべ未来創造塾への参加が転機になった。未来塾は、地域の課題をビジネスの視点で解決する人材を育成する起業塾。同じ2期生が、まちの未来や将来の事業展開を熱く真剣に語っていた。「こんなに地元を愛している人たちがいるんだと知って感動した。改めて田辺のことが好きになった」

 ちょうどそのころ、勤めていたパン屋の閉店が決まった。「常連客と会えなくなるのは残念」と感じるのと同時に、「自分が考えた店運営のアイデアを試してみたい」との気持ちが湧いてきた。起業の決意を固めて日本政策金融公庫田辺支店に融資を申請。「実績がないので断られるだろう」と思っていたが、12月に600万円の融資が決まった。急いで空き店舗を借り、慌ただしく準備を進めた。

 「田辺を好きになってもらう第一歩は、まず知ってもらうこと」。ミカン農園や個性的なカレー店、梅農家とコラボして「みかんぱん」「カレーぱん」「紀州南高梅しそカツサンド」を新たにつくった。店に並べたそばには、生産者の写真や思いを伝える文章を掲示した。

 自分や家族、好きな人の顔を描いて持参してくれた子供にはプレゼントを渡し、絵は店内に飾っている。外国人観光客のために、英語表記も添えた。地域に愛され、外国人にもやさしい店づくりは好評で、1年かけて配る予定だったサービスカード4000枚はわずか3カ月でなくなった。

 「こんなにたくさんのお客さんがいたなんてびっくりした。飽きられないように工夫を続け、田辺の人の素晴らしさを発信し、商店街のにぎわいづくりにも貢献したい」

 営業は午前8時~午後5時半。日曜定休。電話0739・81・2810。【藤田宰司】




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