チャレンジ精神、産業構造変える 起業家育成へ失敗許容できる環境必要【革新に挑む・17】 – 沖縄タイムス

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◆第2部 起業を育む スタートアップ企業

 琉球銀行(川上康頭取)などが主催するベンチャー育成事業「オキナワ・スタートアップ・プログラム」の発表会があった3日の恩納村の沖縄科学技術大学院大学(OIST)。ベンチャー企業のビジネスプランを見極めようと、投資家や県内企業の役員らが詰め掛け150席の講堂は満席。支援を受けてきたベンチャー11社の代表は、出資獲得や事業提携を目指して独自のアイデアやテクノロジーを売り込み、会場は熱気に包まれた。



オキナワ・スタートアップ・プログラムの発表会でビジネスプランを売り込んだ起業家ら=3日、恩納村・沖縄科学技術大学院大学

オキナワ・スタートアップ・プログラムの発表会でビジネスプランを売り込んだ起業家ら=3日、恩納村・沖縄科学技術大学院大学

 川上頭取は「全てが素晴らしい内容だった」と次代を担う起業家たちを評価。「その中でも特に優れたプランがいくつかあった」とし、グループで運営する「BORベンチャーファンド」からの出資を示唆した。

 総額2億円の同ファンドを琉銀が運営する目的は、ベンチャー企業の中でも、より革新的な技術や知恵で、市場を一気に拡大できるようなスタートアップ企業の育成。国内ではフリーマーケットアプリの「メルカリ」などが誕生している。メルカリは6月の上場を目指しているとされ、時価総額は2千億円を超える可能性があると報じられている。

 スタートアップ企業は、短期間での急激な成長が特徴。2013年設立のメルカリは、わずか4年でフリーマーケットアプリを全国に浸透させた。

 これまでにないような斬新なビジネスモデルで産業構造さえも変える可能性がある一方、設立当初は資金に乏しいのがスタートアップ企業の難点。琉銀は、同ファンドの出資を呼び水に県内外から、投資を集める考えも持つ。川上頭取は「機動的に資金を投入して、沖縄のスタートアップ企業を支援していく」と意気込む。

 ただ、スタートアップ企業の中でも成功できるのは一握りで、県内での事例はまだない。スタートアップカフェコザの中村まこと代表は「100社のうち、1社出れば良い方だ」とする。

 川上頭取も「出資先の1社でも成功すればいいという覚悟でいる。それだけのリスクを取らないとスタートアップは生まれない」とスタートアップ特有の支援体制の在り方を強調した。

 中村代表は「支援体制がしっかり整えば、起業家も失敗を恐れずに挑戦しやすくなる。早い段階の失敗は痛手も少なくて済むし、起業家の成長にもつながる」と説く。「スタートアップに必要なのはチャレンジ精神」と説明。失敗してもくじけず、市場創造を狙う挑戦が成功につながるとし、「失敗を許容できる環境が、起業家を育てる」と話した。(政経部・照屋剛志)=おわり



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