顔は通勤電車、走りは「新幹線」? JR東が運営権を獲った英国の電車に乗ってみた【さかいもとみの旅力養成講座】 – トラベルメディア「Traicy(トライシー)」

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WMTが使っている「クラス350」と呼ばれる通勤車両(写真:さかいもとみ)



クリスマスのイギリスはどこもかしこもお祭りモード。多くの人々がクリスマス休暇を実家や旅行先で過ごそうと、イブの24日までターミナルはどこも混み合います。でも、25日クリスマス当日の街は打って変わって静かに。人々が普段使っている公共交通が全て止まるからです。そんな12月末、筆者は運行が始まった、JR東日本が運営権を獲得したロンドン郊外を走る鉄道に乗ってきました。

報道でも伝えられているように、JR東日本は2017年8月、三井物産と共に「英国で鉄道事業の運営権を獲得」しました。鉄道の名前はウェスト・ミッドランズ・トレインズ(WMT)といいます。

ところで、「日本のJRが総合商社と共に鉄道運営権を獲った」と聞いてどういう状況なのかピンと来る人はあまり多くないのではないでしょうか。そもそも「(JR東日本が)海外で鉄道運行事業に参加するのは初めて(報道資料より)」な訳ですから、その様子を想像するのが難しいのは当然と言えば当然かもしれませんね。

フランチャイズ制度とは何か?

車内はクリスマスの帰省客で満員。通路にも人がぎっしり(写真:さかいもとみ)

JR東日本と三井物産が共同で発表した報道資料を読むと、「英国では民間企業が旅客鉄道運行事業の運営を担うフランチャイズ制度をとっており、地域毎に分けられた各路線の運行事業者は、英国運輸省による入札によって決定される」とあります。このフランチャイズ制度について説明してみましょう。

イギリスは1997年に行われた国鉄の民営化を受けて鉄道事業を「線路や信号などの設備インフラを管理する部分」と、前述のように「旅客サービスを受け持つ部分」の二つに大きく分割しました。これを「上下分離方式」と呼びます。

うち、旅客サービスに関わる部分に携わりたい企業(単独でも、複数法人による共同事業の形でも可)は、運輸省が運営権(フランチャイズ)という形で振り分けており、これを獲得するために各企業は基準・条件に沿ったプレゼンを軸とした書類を作成し応札します。

JR東日本と三井物産はこの手順に則って2016年11月、WMTのフランチャイズを手に入れるべく、オランダ国鉄の100%子会社であるアベリオ(Abellio)と共同で入札を行いました。その結果、ロンドン−リバプール間を含むイングランド中部を結ぶ通勤路線をはじめ、ロンドン〜バーミンガム間及び同市の都市圏輸送を担う旅客サービスを受け持つフランチャイズを獲得したというわけです。

















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