外国客に料理教室 移住女性 金沢の町家で起業 – 中日新聞

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外国人向けに開設する料理教室と青木萌さん=金沢市内で

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1日開業「体験型観光を」

 横浜市から昨年一月に石川県かほく市に移住した青木萌(もえ)さん(33)が起業し、北陸で経営者として人生の新たなスタートを踏み出す。外国人観光客向け料理教室「クッキングスタジオ金沢さろん」を五月一日、金沢市の中心市街地にオープンする予定。北陸新幹線開業後に増加している外国人に体験型観光を提供し、金沢のにぎわいづくりにも貢献する。(石井真暁)

 青木さんは十五歳から十九歳までニュージーランド(NZ)に留学した際、留学支援の財団のトップだった宮下千賀子さん(67)=かほく市=と出会い、交流を深めてきた。NZから石川へ移り住んだ宮下さんを二〇一五年五月に訪ね、豊かな自然や食のおいしさ、人の優しさに魅了された。「接する人はみな思いやりがあり、温かな雰囲気」と感動して移住を決めた。

 知人の外国人とかほく市内で買い物したとき、取れたての魚や日本独自の食材、料理の仕方など「外国人は日本の日常に興味を持っている。金沢で体験型の旅が求められている」と感じた。得意の英語と趣味の料理を生かして教室を開設することにした。

 教室は「金沢の町家の雰囲気を楽しんでもらう」をコンセプトに、武蔵町で開設。一九〇二年建築で木造二階建て延べ百五十平方メートルの町家を改装した。政府系の金融機関から資金を借り、留学時代の同級生で、奈良県から移住して金沢に住む大工の井上純一さん(33)が手掛けた。

 青木さんと宮下さんが講師を務め、井上さんも事務などで協力する。主に地元食材を使い、みそやこうじの発酵食品をベースに調理。利用者が帰国後も再現できるよう、食品の情報や調理方法をプロジェクターに映しながら説明する。希望者には帰国後に地元食材の発送も考えている。

 青木さんは「金沢といえば、金沢さろんといわれるような魅力を発信する場所にしたい」と開業を心待ちにしている。

日本公庫の融資 活用

 「ビジネスは右も左も分からなかった」と話す青木さんは教室開設に当たり、日本政策金融公庫(日本公庫)金沢支店から四百万円を借りた。

 きっかけは、教室開設のアドバイスをもらおうとかほく市商工会を訪れたこと。職員から制度やデザイナーを紹介してもらった。融資は日本公庫の「中小企業経営力強化資金」を使った。この制度は創業や新規事業する人が対象で、商工会など外部専門家が指導や助言をする。低利で借りられる。これまでに飲食店やサービスなど多様な事業者が利用している。青木さんは資金を改装に使い、運転資金にも充てる。

 金沢支店の担当者は「創業者の経緯や実績を知る第三者がアドバイスすることで、起業の実現性が高まる。事業を始める足掛かりになる」と話す。

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